「ヒプノセラピーを受けてみたい!」
「ヒプノセラピーを学んでみたい!」
そのような声が多く聞かれる中で、「怪しい…」「危険性はないの?」といった意見を耳にすることも少なくありません。
ヒプノセラピーとは心理療法のひとつで、催眠状態を利用して潜在意識に働きかけることによって、不安や悩みなどを癒して解消を図るといったセラピーのことです。
しかし、実際に受けてみたことがないと、「宗教っぽい…」「何か買わされたり、勧誘されるようなことはない?」「騙されてない?」などと感じることがあるかもしれません。
そもそも、受けてみて本当に効果があるのか、また学んでみるメリットはあるのか、といった根本的な疑問があることも当然のことでしょう。
そこでここでは、ヒプノセラピーの効果やメリットに注目して、怪しいものなのか、危険性はないのか、詳しくお伝えしていきます。
目次
ヒプノセラピーは怪しい?
「ヒプノセラピー」と検索すると、同時に「怪しい」というキーワードを見つけることができます。
しかし、本当に怪しいものなのでしょうか。
ここではヒプノセラピーがどのようなものなのか、効果は実感できるのか、学ぶメリットはあるのか、お伝えしていきます。
そもそも「ヒプノセラピー」とは
ヒプノセラピーは、催眠や暗示を使ったセラピーのひとつです。
- 生きづらい…
- じぶんに自信が持てない…
- 人間関係で悩んでばかり…
- いつも不安で心配ばかり…
- イライラしてばかりの自分に嫌気がさす…
こんな自分を変えたいのに、どうしていいのか分からないという方は多いのではないでしょうか。
頭ではそう考えていても、なかなか思うように変えることはできません。
そのようなお悩みを解決したい方が、普段は意識していない「潜在意識」に働きかけて思考の傾向やネガティブな感情を引き出して、改善に導いていくというものが『ヒプノセラピー』なのです。
私たちは普段、意識しながら思考や行動をしていますが、実はまったく自覚せずに意識してしまっていることが多いと言われています。
これが「顕在意識」と「潜在意識」です。
ヒプノセラピーで注目する「顕在意識」と「潜在意識」とは
私たちは日常において「ああしよう」「こうしよう」と考えながら生活をしています。
これは「顕在意識」と呼ばれるもので、自身の意識を自覚することができ、またコントロールできるものであることが分かります。
しかし、まったく自覚していない、コントロールもできない「潜在意識」は、意識全体の中でかなりの割合で占めていることが分かっています。
例えば、こんなことはないでしょうか。
何かしら悪い予感がして、本当に悪いことが起きてしまったということを。
これは何も予知能力とか、そういうものではなく、潜在意識の中にあるネガティブな感情を受けて、自身を悪い方向に導いてしまっているのです。
あるいは、ひらめきや直感というものを経験した人も多いでしょう。
「これをやればうまくいくような気がする」といった、自分のひらめきや直感を信じて行動すれば、本当にうまくいったというものです。
これも潜在意識の影響によるものですが、潜在意識がポジティブな状態であれば、必然的にひらめきや直感もそのようなイメージのものが沸きあがるのです。
潜在意識に働きかけるヒプノセラピーの効果
顕在意識は氷山の一角であり、潜在意識は意識の中の大部分を占めていると言われます。
つまり、潜在意識をどのような方向性に持っていくかによって、歩んでいく人生にも大きな影響を与えることになります。
しかし、潜在意識の中でネガティブなものが根付いていると、どうしても普段から意識する顕在意識でも不安や心配、生きづらさなどに繋がってしまうことになるのです。
ヒプノセラピーでは、そのようなお悩みを持つ方に対して、思考や習慣のクセを改善することによって、人間関係や生きづらさを改善させていこうとするものなのです。
ヒプノセラピーで潜在意識に働きかける方法
- 前世療法
- 過去退行療法
- 願望実現療法
ヒプノセラピーでは上記3種類の方法で潜在意識に働きかけていきます。
「前世療法」とは、前世の記憶をたどっていく中で、現在生じている不安や心配、生きづらさなどを解消していこうとするものです。
催眠状態によって生まれる前の記憶まで誘導し、前世での体験と現在で生ずる問題にどのような繋がりがあるのか突き詰めていきます。
アメリカの精神科医が催眠療法中に前世記憶を発見したことによって注目されるようになりました。
「過去退行療法」は、幼少期から今までの苦しい経験やトラウマなどと向き合うことによって、現在生じている悩みを解決させていくというものです。
実際、私たちの性格は今までの経験に影響を受けて形成しているものですから、とても有効な手法であると注目されています。
「願望実現療法」は、「こうなりたい」「こうありたい」といった願望を潜在意識に植えつけることによって、無意識に願望に向かって進むことができるようになるという手法のことを言います。
潜在意識は日常に大きな影響を与えるものですから、潜在意識のコントロールによって、悩みを解決させ、自分の思い通りの人生を歩むことができるのです。
ヒプノセラーを学ぶメリット
ヒプノセラピーを学ぶ方が増えていますが、それは自身が社会の中での生きにくさを実感している証拠であるようにも感じます。
同じように悩む人たちのために、ヒプノセラピーによって解消できるとしたら、それは素晴らしいことだと思いませんか。
ただ、上記でお伝えしたような「前世療法」「過去退行療法」「願望実現療法」を身につけることなんてできるのかと疑問に感じる方も多いでしょう。
『ヒプノセラピー』と検索してみると、資格を発行している団体が数多くヒットします。
それらを見てみると、初級者向けから中級者・上級者向けのコースを用意していることが分かります。
初級者向けのものであれば2日間程度で資格を取得することができますが、やはり催眠療法は奥深いものですから、さらにスキルを磨く必要性があることは間違いありません。
- 米国催眠療法協会(ABH)
- 米国催眠士協会(NGH)
- 国際催眠連盟(IHF)
- 国際セラピートレーニング協会(ITTO)
上記の国際団体は一例です。
資格発行しているセミナーや講座は多数ありますが、本格的に学ぶことができる国際団体が発行している資格取得を目指すことをおすすめします。
しっかりとした理論やテクニックを身につけることができるからです。
ヒプノセラピーの危険性は?
ヒプノセラピーは冒頭からお伝えしている通り、催眠療法として認められているものですが、セラピストすべてが高いスキルを持ち合わせているかと言えばそうではありません。
高額な請求をされるものの、セラピーの効果はいっさい感じられないといったことも実際には起こっているようです。
ヒプノセラピーは医師や弁護士のように国家資格を取得して開業するものではありませんので、中には無資格や必要なスキルを持ち合わせていないセラピストも紛れ込んでいます。
そのため、やはりセラピーを受ける際にはサロン選びは重要です。
セラピストの情報をしっかりと見て、どのようなスキルや資格を持っているのか、実績はどうか、口コミや評判、価格など、いくつか比較しておくことが重要でしょう。
また、ヒプノセラピーは「前世療法」「過去退行療法」「願望実現療法」によるセラピーを行いますが、セラピストや療法によって相性があります。
自分の相性にあった療法を選択することも大切なのです。
例えば「名医」だと言われているクリニックで診察してもらったとしても、その医師と相性が合わなければ信頼することができないでしょう。
信頼する医師から受けた治療でなければ、うまく改善させることができないことがあります。
このような経験をお持ちの方は多いと思いますが、セラピストでも同じようなことが言えるのです。
そのため、やはりヒプノセラピーを受けるのであればセラピスト選びが重要です。
また、自身がヒプノセラピーを学びたいのであれば、誰から学ぶのかが大切なのです。